「専門学校をやめて後悔してる。また学生時代に戻りたい。」
僕自身、Webの専門学校を2年生の前期で中退しました。
あと半年で卒業できたのですが、学校の授業がつまらなすぎて「こんなのに100万円以上ものお金を親に払わせているなんて、もったいない!」と、1週間で決断してしまいました。
もしあなたが今、中退したことで後悔してるのなら、それは未来で克服していくことができます。
なので今は後悔しているかもしれませんが、時間とともに薄れていき、新しい取り組みに没頭することができるようになるでしょう。
中退したらどうあがいても、学生時代には戻ることなんてできないんです。
これからの人生に目を向けて今を生きれば、必ず楽しいことが待っていますよ!
専門学校を辞めたときはとてもスッキリしていた

僕が専門学校をやめたのは19歳のときでした。
授業の内容がつまらなくなったのと、就職したくないという気持ちから「中退してやる!」と決めてキッパリ辞めてしまいました。
でも、それまでの期間はめちゃくちゃ悩みました。
心の中では決まっていたけれど、頭の中は常に「いま辞めたらもったいないよ」「社会人として働けないよ」「学歴がなくなっちゃうよ」と誘惑だらけでした。
しかし、あるとき電車に乗りながら外の景色を眺めていたら、頭の中の雑音がスゥーッとやんで、心が穏やかになって1つの答えが見えてきたのです。

それからきっかり1週間で中退届けを先生に提出しにいきました。
お世話になった先生からは驚かれましたが、理由がとてもポジティブだったので反対されることなく受け入れてくださいました。
これまでの小中高そして専門学校と、敷かれたレールの上の何も考えずにただ走ってたのですが、それは何不自由なく生活してこれたからです。
でも20歳を前に、初めて自分の意思で人生の決断ができたことで、疎外感ではなくむしろとてもスッキリした気持ちになれたのです。
このときにネガティブな気持ちなんてなにひとつ抱いてはいませんでした。

まるで雲ひとつない青空のように、僕の心は透き通っていました。
中退してから後悔した日もある

しかし、辞めてからの日々は決して楽なものではありませんでした。
中退したことで、「一人で稼げるようになるまで、バイトはしない」と自分の中で決めていたので、とくかくお金を稼ぐことに必死でした。
今でこそ、こうしてある程度の生活を送ることができるようになりましたが、最初の1年間は本当に地獄でした。
預金通帳を見ても残高が5万円しかなく、これから奨学金を10年にわたって毎月8000円ほど返済していかなくてはいけません。返済する金額は合計80万円と決して小さな額でもありませんでした。
さらに、最初の1年間はお給料が月に1万円もなかったのです。

このときばかりは、専門学校を辞めたことにとても後悔していました。
なぜなら普通に卒業して就職していれば、最低でも毎月20万円の収入があったんです。
それを自ら切り捨ててしまったんですから、お金に関しては悔やんでも悔やみきれませんでしたね。
朝起きて「きょうもまた働かなくちゃいけないのか…」と気が滅入りながら過ごしていた日々が、なんと2年以上も続いていたのです。
もしかしたら軽い鬱のような状態だったのかもしれませんが、それにすら気づかないくらいストレスを抱えながら過ごしていました。
お金がなくてもなんとか生活していけることを実感した

なぜ僕は鬱になるほど考え込んでしまっていたのか。
その理由はもちろんお金で、いつも「早く稼がなくちゃ死んでしまうかもしれない」と不安を抱えていたのに、実はお金を全く必要としていない自分がいました。

僕に足りないものなんて、なにひとつとしてないじゃないか。
今は実家で暮らしているので、毎月1万円でも稼ぐことができれば生活していくことができるのです。
学生時代は、奨学金も含めて毎月3万円〜5万円ほどのお金を使っていました。学生の娯楽費にしてはかなり贅沢な金額です。
当時は自動販売機で買うペットボトル、お昼ご飯、そして飲み会での交際費など、生きていくために必要のないお金を消費していました。
いつまでたっても貯金はできず、お金に不安を抱き続けるのは当たり前です。
どんな出費をしていたのか、またなにに投資すべきかを判断する力がついたのは、紛れもなく中退したおかげです。
もし社会人になって毎月20万円の給料をもらっていたとしても、お金の知識がなければ必ずお金に苦しめられていたはずですからね。
社会からどう見られているかは関係ない

それと、中退すると社会からどう見られているのかを気にすることがあるかと思います。
僕もやめてから1年間くらいは、大学生や働いている社会人の友人たちと比べて「自分はクズだ…」と悲観的になっていました。
しかし、他人にどう見られているかなんて、クソほどどうでもいいのです。
ほら、今の僕を見てくださいよ。こうして世界各国から見られるネット上に、自分の本名と顔をさらけ出して文章を書いているんですよ!
僕みたいな人は、世間一般の人からしたら”ありえない”ことだと思われるでしょうが、僕にとってはこれが普通で全く恥ずかしくありません。
むしろ専門学校を中退したおかげで、今の心から楽しめる仕事と巡り会うことができたのです。
社会が用意してくれたレール上から外れた後は、自分で敷いたレールの上を歩いて行くことになれていかなくてはいけません。
最初は長年の習慣が抜けずに、自分と他人を比べてしまうかもしれませんが、あなたらしい生き方ができるチャンスでもあるのです。
なので、他人の目が気になったときは自分の内側に目向けるようにしましょう。
過去を後悔するのは今を生きていない証拠

あなたは今、専門学校を辞めたことで後悔の念がいっぱいかもしれません。
「辞める必要はなかったかもしれない。」
「しっかり卒業して就職したほうがよかったかも。」
「自分が嫌いになりそう。」
そう心の中でつぶやいている時は、同時に「あなたは今を生きていませんよ」というサインを心が出しているのです。
過去は思い出深いものほど、振り返ると美化されますが、あなたは過去を生き続けることはできません。
後悔の念に駆られて動き出せないとき、今を生きていない自分に気づかなくてはいけません。
でなければ、1年後、3年後、5年後も同じことを言い続け、一生不満を垂れながら過ごすハメになります。
歳を重ねて大人になってもまだ学生時代の文句を言い続けているような大人にはなりたくないですよね。
子供に「失敗しても大丈夫」だと言える親になれるかどうかは、今のあなたの意識の状態にかかっているのです。
今を生きれば過去は克服していける

僕は今、ブログを通して文章を書く仕事ができているのは、専門学校に通ってスキルを磨いてきたからです。
どんなに一人で頑張っても、ここまでの技術力は身につかなかったでしょう。
きっと今ごろはどこかの会社に就職して、文句を垂れながら我慢して働いています。
それでも、と言うより、その方がお金に困ることもなければ生活に不自由することもなかったかもしれません。
安定してお金がもらえるし、年金も健康保険も支払わなくていいんですからね。その方が確実に楽ですよ。
しかし、今のように自分の人生を心の底から「楽しいです!」とは言えるようになれていないのは間違いありせん。
どんな形であれ、専門学校を辞めたのはあなたの決断であり、責任です。
またこれから先の人生をずっと後悔して生き続けるのか、それとも未来に向かって今を生き生きして過ごすのか、それもあなたが決めることができるのです。
今を精一杯生きれば、過去の後悔は克服していくことができます。
専門学校で学んでことをプラスに変えらて人生に活かせるよう、今からできることを探してください。
あなたが今を生きる力を邪魔するものなんてないんですからね。